「育」てる

畑の土をつくるところから始まります。 土を掘り起こし、堆肥を入れ、肥料を入れ、土に混ぜ込んでいく。 これから植える作物が好む土づくりをすることはとても大切なこと。 鍬(クワ)ですることがどれだけ大変なのか、何人もかかっても1日でほんの少ししかできない作業も、トラクターを使うことであっという間に終わらせることができます。 しかし最後の仕上げは必ず人の手が必要になってきます。
なぜ土を耕すのか、どこにどう植えるのか、雨水の流れや太陽の向きまで、自然の仕組みと向き合いながら、たくさんの知識と経験を積み重ねていきます。種の形、芽の出方、草刈り、虫とり、水やり、土寄せ。台風や暑さ、寒さなど、自然の変化を受け入れながら、その時々に応じて手を動かし、心を動かす日々。時には、育てた作物がすべて失われることもある。けれど、その先にある収穫の喜びは、言葉にできないほど深く、あたたかい。自然とともに生きる力を取り戻し、自分自身を癒す時間でもあります。

野菜の姿を知っていても、それがどんな種かを知っている人は少ないでしょう。 例えばレタスの種は本当に小さなもので、風が吹いたら飛んでしまいそうなぐらいです。 種の袋には、いつ頃に種まきするのか、いつ頃の収穫になるのか、発芽率は、など多くの情報が書かれてあります。 収穫時期を想像するだけでも、わくわくが止まりませんね。 そして種が発芽し、芽が出てきたときはとても可愛くて感動してしまいます。

植えたあとは何もしなくていいわけではありません。 植物が成長する春から夏頃には、雑草などもたくさん生えてきます。 草刈り、虫とり、水やり、土寄せ、台風など、自然と向き合い、受け入れ、対応していく必要があります。 時によっては、作物が全滅するようなこともあります。
そういうことを乗り越え、作物を収穫できたときの喜びは何にも代えがたいですね。

「食」べる

自分たちで世話してきた旬の野菜を収穫し、季節に応じて外でバーベキューや収穫祭を楽しむ。その体験は、育てる喜びと、食べる感動をまるごと味わえる時間です。
採れたての野菜の鮮度に驚き、スーパーで買う野菜との違いを実感する。自分で育てたものを食べる、旬のものを食べる、みんなで食べる。その一つひとつが、食べることのありがたさや、生きることの意味につながっていきます。加工や保存の工夫を通して、フードロスや食の循環にも自然と目が向き、「食べることは命をつなぐこと」だと気づくきっかけになります。

「創」る

農業は、食べるためだけのものではありません。ことのはじまりでは、綿花を育てるところから始まり、綿から糸を紡ぎ、布を織り、生活に必要なものを自分の手でつくる体験ができます。一つの服や布ができるまでに、どれだけの手間と時間がかかるのか。その工程を知り、実際にやってみることで、昔の人の知恵や工夫にふれ、物を大切に使う心が育まれます。
糸を紡ぐ静かな時間、布を織る繰り返しの動作。それは、心を整え、自分自身と向き合う癒しの時間でもあります。

「癒」す

自然の中で、自然に向き合う。作物の世話をしながら、風の音や土の匂いに耳を澄ませる。時間に追われることなく、その日にできることを、できる分だけ。
そんな一日を過ごすことで、心に静かな達成感が芽生えます。それは、癒しであり、再生の時間。
自分の手で育てたものが、だれかの笑顔につながる喜び。小さな実りが、未来への希望になることに気づかされます。


不定期となりますが、ヤギのすずちゃんや小動物とのふれあいタイムも開催予定です。 動物とのふれあいで、安らぎの癒やしの時間をすごしてみませんか。

↓ 小さい頃のすずちゃん

すずちゃんはメスですが、最近、角も立派になってきましたよ

その他には、アロマテラピー体験、わくわくパステル画体験、温熱療法体験なども検討中です!